1ハゼと2ハゼの見分け方|手鍋焙煎で音が小さいときに見る「音・温度・色」

手鍋の蓋を開けると湯気と煙が立つ焙煎中の様子

※本記事の画像にはAI生成によるものが含まれます。

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自家焙煎をしていて、「今のは1ハゼ?それともまだ?」と迷うことはありませんか。目安としては、1ハゼは「パチッ」と間をあけて鳴り、2ハゼは「チリチリ」と細かく続くと言われています。

ただ、手鍋だと音はあまり大きくありません。当店も手鍋で焼いていますが、1ハゼの音は意外と小さいと感じたことがあります。なので、音だけに頼らず、温度と色・匂いも一緒に見るのがおすすめです。

目次

1ハゼと2ハゼの違いを早見表で

どれも一般的に言われている目安です。資料や道具によって差があります。

くらべる点1ハゼ2ハゼ
何が起きている豆の中の水分が蒸気になり、ガスと一緒に膨らんで割れるさらに加熱が進み、豆の細胞壁が崩れていく
音「パチッ」と比較的はっきり。間をあけて鳴る「チリチリ」と細かく軽い。続けて鳴りやすい
温度の目安豆の温度で200℃前後とする例が多い220℃台半ばとする例が多い
色・香り茶色が濃くなり、コーヒーらしい香りに色がさらに深くなり、煙と刺激のある匂いが増える

見分け方①:音

聞こえ方は、耳や道具、周りの環境でかなり変わるようです。本で読んだとおりの音がしなくても、おかしなことではありません。

迷いやすいのが、1ハゼの終わりにパラパラ残る音を2ハゼと勘違いするケースです。1ハゼと2ハゼのあいだには静かな時間があることが多いと言われています。「一度静かになったか」を手がかりにするとよさそうです。

手鍋で2ハゼまで焼くと、1ハゼが「パチッ」なら、2ハゼは「ピチピチ」という音に聞こえました。2ハゼのピークには、その音が断続的によく聞こえます。ただ、2ハゼの入りは聞こえにくく、しかも単発で鳴るので、1ハゼの残りだったのかと思ってしまうことがあります。

手鍋に温度計のプローブを挿して焙煎する準備

見分け方②:温度(ログを取る)

当店では、MS6514という温度計にK型熱電対をつなぎ、ハブを介してMacにUSB接続しています。そのうえで「Artisan」という焙煎ログのソフトで温度の変化を見ながら焼いています。

ログを取る前は、焼けているのかどうかがわかりづらかったです。いまはログを見ながら焼いているので、多少は生焼けを避けられるようになっています。

早見表の温度は一般的な目安です。熱電対をどこに当てるかや豆の量で、表示される値は変わります。自分の道具で何℃のときにハゼたかを記録しておくのが確実です。

私は熱電対の先を、鍋底から5mmくらいの位置で固定しています。焙煎中に豆に触れる位置を意識しています。手鍋の持ち手の下の方からプローブを差し込み、コードは持ち手に沿わせてテープで留めています。

この置き方で150g前後を焼くと、1ハゼが来るのはおよそ200℃、焙煎を始めて7分くらいです。

焼くときの条件をそろえておくことも大事です。当店の手鍋で安定して焼けるのは最大200gで、いちばん安定するのは150gです。鍋が十分に熱くなってから始めると、焼き上がりも安定します。条件がそろっていれば、前回のログとも比べやすくなります。

温度計がない場合は、毎回の経過時間をメモしておくだけでも、次に焼くときの目安になると言われています。

手鍋の中で黄色く色づいていく焙煎途中の豆

見分け方③:色・匂い・煙

一般的には、次のように変わっていくと言われています。豆の量や火力によって、タイミングは前後します。

  1. 緑から黄色へ:青臭い、草のような匂い
  2. 黄色から茶色へ:パンや穀物を焼いたような香ばしい匂い
  3. 1ハゼ前後から:煙が増え、コーヒーらしい香りが立ってくる
  4. 2ハゼ付近:煙が濃くなり、ツンと刺激のある匂いに

音が聞こえないときの備え

  • テレビや音楽を消して、周りの音を減らしておく
  • 豆の見た目を見る。1ハゼの前後では豆が膨らみ、表面のシワが伸び、チャフ(薄皮)がはがれやすくなると言われています
  • 前回のログや経過時間をもとに、「そろそろ」の時間にタイマーをかけておく
  • 1つの手がかりで決めず、音・温度・色のうち2つがそろったら判断する
手鍋の蓋を開けると湯気と煙が立つ焙煎中の様子

いつ火を止める?焙煎度別の止めどき

焙煎度とハゼの対応は、店や資料によって違います。一例として挙げると、次のとおりです。

  • 浅煎り:1ハゼの途中〜終わりごろ
  • 中煎り:1ハゼが終わってしばらく
  • 中深煎り:2ハゼの手前〜始まりごろ
  • 深煎り:2ハゼが進んでから

つまり、2ハゼは必ず待つものではありません。当店の豆は、窓辺。が中煎り、おかえり。・午後三時。・おやすみ前。が中深煎りです。

当店では、1ハゼが終わるあたりから蓋を開け閉めしています。鍋を2〜3回振ったら一度蓋を開ける、の繰り返しで、開けている時間は最小限です。燻されたような匂いがつかないよう、煙を抜くイメージです。ただ、中深煎りくらいならそこまでやらなくてもいい、というのが今の印象です。煙とチャフの対策は自家焙煎のチャフと煙はどう減らす?にまとめています。

中深煎りの豆は、2ハゼの2〜3回目くらいを目安に火を止めています。

中煎りの窓辺。は、Artisanで「ディベロップメントタイム」を見ながら焼いています。1ハゼが始まってから火を止めるまでの時間が、焙煎全体のだいたい20%になるように調整しています。

焙煎度で味がどう変わるかは、浅煎り・中煎り・深煎りの選び方で紹介しています。

まとめ

  • 1ハゼは間をあけて「パチッ」、2ハゼは細かく「チリチリ」
  • 手鍋では音が小さいので、温度ログと色・匂いも一緒に見る
  • 目指す焙煎度によっては、2ハゼまで待たなくていい

止めどきに迷ったら、お手本の豆を1袋手元に置いて、自分で焼いた豆と色を見比べるのもひとつの方法です。当店も手鍋で焼いていて、中煎りと中深煎りの豆をオンラインショップに置いています。まず味の違いを試したい方には、道具なしで淹れられるドリップパックもあります。

これから自家焙煎を始める方は、自家焙煎コーヒーの始め方もあわせてどうぞ。

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この記事を書いた人

缶コーヒーから始まって、今では焙煎まで手を出している。
飲むたびに気になることが増え、それを整理するように発信中。

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