コーヒー豆が値上がりしても無駄なく淹れる|スプーンをやめて量りで粉の量をそろえる淹れ方

タイマー付きのコーヒースケールの上で、ドリッパーの粉を蒸らしているところ

※本記事の画像にはAI生成によるものが含まれます。

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目次

豆が値上がりしても無駄なく淹れるには、まず粉の量を量る

豆の値段が気になってくると、「1杯に使う豆を少し減らそうかな」と考えたくなりますよね。

ただ、減らす前に知っておきたいのが、いま1杯にどれくらい使っているかです。スプーンの目分量だと、多い日は豆を余分に使い、少ない日は薄くなります。量ってみると、豆を減らさなくても、気づかなかった無駄が見えてくることがあります。

先に結論を書くと、こうです。

  • 豆を減らす前に、量りで粉とお湯を量る
  • 当店の基準は 粉:湯=1:15、湯温85℃。1杯なら粉12g・お湯180gが目安
  • 減らしたいなら、量ったうえで比率を少しずつ動かす

スプーンをやめて量りに替えると、粉の量の無駄が見える

計量スプーンは、重さではなく「かさ(体積)」で量る道具です。同じすりきり1杯でも、豆の大きさや焙煎度、挽き目、すくい方で、入る重さは変わりえます。焙煎度ごとにどれくらい違うかを示した確かなデータは、今回見つけられませんでした。

私も、およそ10gが量れる計量スプーンで量ってみたことがありますが、8〜12gくらいの幅でばらつきました。豆の種類や、豆のままか粉かなど、何を量るかによっても結果が大きく変わる印象です。

1gの差は小さく見えますが、毎日1g多く使っていたとすると、1年で約365g。当店の豆なら3袋と少しぶんです。あくまで仮の計算ですが、量りは、この「気づかない多め」を数字で見せてくれます。

コーヒースケールに載せたまま、お湯を注いで重さを量っているところ

量りを使った淹れ方の手順(当店の基準)

  1. 量りにサーバー(またはカップ)とドリッパーを載せて、表示を0にする
  2. 豆を12g量って挽き、ドリッパーに入れたら、もう一度0にする
  3. 85℃のお湯を少し注いで、30秒〜1分蒸らす(泡がたくさん出るときは1分くらい)
  4. 表示が180gになるまで注ぐ

ポイントは、お湯もg(重さ)で量ること。量りに載せたまま注げば、注いだ量がそのまま数字で見えます。温度計が無いときは、沸騰した直後のお湯は使わないようにしてください。

粉がお湯を吸うので、できあがる量は180gより少し少なくなります。たっぷり飲みたいときは、比率はそのままで量を増やします。

  • 粉10g → お湯150g
  • 粉12g → お湯180g
  • 粉15g → お湯225g

量りが要ると気づいたのは、慣れてきてから

ドリップを始めたばかりのころは、分量をあまり気にしていませんでした。インスタントとの差が大きすぎて、何をしても「おいしい」と感じていたからです。比べる相手が「以前に自分が淹れたドリップ」に変わってから、はじめて日によって味が変わっていることに気づきました。当時は、粉に対するお湯の量もまちまちだったと思います。

ドリッパーはV60を使っています。淹れ方で味にばらつきが出やすいとは聞いていましたし、実際にばらつきはあります。でも、量って記録していくと安定してくる。そこが面白いところです。

ただ、量りでそろえられるのは分量だけです。湯温や注ぎ方による違いは残るので、そこは別に整えていきます。

豆を減らしたいときは、比率を少しずつ動かす

お湯の量はそのままで粉だけを減らせば、そのぶん薄くなります。薄い・濃いの仕組みはコーヒーが薄い・濃いと感じる原因は?「抽出率」で数字から理解するにまとめています。

お湯180gのままで比率を変えると、計算上はこうなります。

  • お湯が粉の15倍 → 粉12g(当店の基準)
  • お湯が粉の16倍 → 粉 約11.3g(約6%減)
  • お湯が粉の17倍 → 粉 約10.6g(約12%減)

16倍や17倍は、当店の基準より薄めの淹れ方です。濃さの感じ方は人それぞれなので、一度に下げず1段ずつ試して、「これなら満足」というところで止めるのがおすすめです。

もうひとつの方法は、比率を変えずに1杯を小さくすること(粉10g・お湯150g)。濃さの基準はそのままで、豆の量だけを減らせます。

なお、薄くなる原因は粉の量だけではありません。挽き目が粗い、お湯が多すぎる、焙煎したての新鮮すぎる豆、といった条件でも薄くなります。ドリップパックの場合はドリップパックが薄いのはなぜ?で、症状から原因を見分ける方法を書いています。

量りの選び方:まずは1g単位で十分

12gを量るなら、手持ちの1g単位のキッチンスケールで始められます。0.1g単位やタイマー付きのコーヒースケールは、注いだお湯と時間を同時に見たくなったときに。V60のように注ぎ方で味が変わる道具だと、記録がしやすくなります。

私が使っているのは、0.1g単位で量れて、タイマーも付いたコーヒースケールです。豆の量は味に影響するので、なるべく正確に量りたかったこと。それに、抽出では時間を測ることも大事なので、タイマーが付いていると便利だと感じたことが、選んだ理由です。

とはいえ、量るのが面倒な日もありますよね。ドリップは時間に余裕があるときの楽しみで、急いでいるときはインスタントのほうが楽だと私も感じます。そんな日には、1袋12gで量が決まっているドリップパックという手もあります。

当店の4種で使う量

窓辺。は中煎り、午後三時。・おかえり。・おやすみ前。は中深煎りです。焙煎度の違う豆を替えながら飲むときこそ、スプーンの感覚より量りが頼りになります。

4種とも、まずは「粉12g・お湯180g」から始めてみてください。豆はオンラインショップで、なるべくご注文をいただいてから焙煎してお届けしています。淹れ方の手順は淹れ方ページに、買った豆を最後までおいしく使い切る保存方法はコーヒー豆の保存方法、常温と冷凍どっちがいい?にまとめています。

この記事の数値について

粉とお湯の比率・湯温・蒸らし時間は、当店の淹れ方レシピの値です。外部の資料の数値は使っていません。

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この記事を書いた人

缶コーヒーから始まって、今では焙煎まで手を出している。
飲むたびに気になることが増え、それを整理するように発信中。

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